こんにちは、寺田です。


これまでに、このブログで靴そのものを詳しくご紹介することがほとんどありませんでした。

その理由は、店頭でお客さま一人ひとりに、それぞれの靴のこだわりをしっかりとお伝えしたほうが良いと思っているからですが、そうは言っても、そのことに対してそれほどこだわりがあるわけではありませんので(笑)、今日はとある1足のご紹介をさせていただきます。





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trippen <sharp> price 43,050 yen






この春の新作、trippenのsharp(シャープ)です。
今シーズンに取り扱うtrippenの中でも、僕自身が一番気に入っているモデルです。(お客さまが気に入られるかは別ですが・・・)



このモデルはtrippenのペナと呼ばれるカテゴリの1足でして、それはそれはいろいろと特徴やこだわりがあります。




まずは、この踵部分。




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なんじゃこりゃ!?と言われてもおかしくない、このカッティング。


実はこのカッティングに秘密が隠されています。


足入れをしていただくとお分かりいただけると思いますが、この絶妙なカッティングのお陰で、とにかく踵の食いつきがとても良く、足と靴の一体感が増します。

しかも牛の一枚革で作られているため、履いていくほど踵に馴染んでいきます。



恐るべし、ミヒャエル・エーラー。(←trippenを作っている人です)





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そして、なんだこりゃ第2弾が、ペナシリーズ独特のこのアウトソール。


彫刻されたようなこの形状により、着地の衝撃を吸収し、柔らかい足当たりに仕上げられています。

そして、ちょうどtrippenというロゴが入っている当たりが溝になっていますが、この溝があるおかげで、足が屈曲しやすくなっています。







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横から見たところです。

アウトソールの前後が微妙に反っているのがお分かりいただけると思います。

この反りがあるため、自然な歩行をすることができます。(要するに歩きやすい!)



もちろん、このアウトソールは靴本体と縫い合わせて作られているため、踵が削れてしまっても交換して履いていただくことができます。(trippenの靴はすべてそういう作りです)

このあたりに、ドイツらしい気質や哲学が感じられますね。


僕がtrippenが大好きな理由のひとつです。









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そして、最後にアッパー(甲革)のご紹介。


ご覧のように、このモデルのアッパーには数多くの切れ込みが入っています。

デザインとしても面白いですし、夏場のムレ対策としても機能的でとても良いですね。


先ほども書きましたが、最高品質の牛の1枚革で作られているため、履くたびに足に馴染み、とても快適に歩くことができる1足です。(もし馴染み過ぎてゆるく感じられるようになった場合も当店でフィッティングの調整をいたします)



写真にはありませんが、インソール部分も適度にアーチサポートがあり、中敷き革の下にクッションが入っているため、裸足で土の上を歩いているかのような感覚です。


当店では、このインソールもお足の症状によってはいろいろと加工もいたしますので、安心して履いていただけると思います。(ちなみに、trippenの新作はほとんどが1点ものですので、ご興味がおありの方はお早めにどうぞ)





ということで、今日はtrippenの新作『sharp(シャープ)』をご紹介させていただきました。