「寺田くんは「遊び」が足りないんだよ!」
これは、僕が大学を卒業した後、初めて入社した会社の一番最初の上司Kさんから言われて、今もなお、強烈に心に刻まれているひと言です。
Kさんは、ランチでも夜の飲み会でも、仕事とは一切関係のない話(いわゆる雑学)が多く、経歴(若い頃、料理の勉強でフランスに留学されたことがあったり)もユニークで、その上、僕より30歳近く年上の方でした。
当時の僕は、あまりにも若造で、いかに効率よく仕事(というより業務?)をするか 、みたいなことばかりに意識がいき、まわりが見えず、自分のことで精一杯で、とにかく、すべてにおいて「若かった」気がします。
だからKさんが、廊下でのんびりと窓の外を眺めながらタバコを吸っていたり、コーヒーを飲みながら他の社員の方とケタケタと楽しそうに世間話をしているのを横目に、いつもせかせか(時にはイライラ←Kさん、すみません!)としていました。
でも・・・。
でも、今になってすごく後悔しています。
当時の僕には無駄な時間にしか思えなかった、その廊下での会話の中に、人生にとっての『本質的な何か』が隠されていたかもしれないなって。
その会社を辞めて、この業界に入った後も、Kさんの「遊びが足りないんだよ」っていう言葉が心の片隅から離れることはなかったですね。
そして、ようやくこの歳になって、Kさんが言われた言葉の「意味」というものを、(ぼんやりとではありますが)理解できつつあるのかなと思っています。
Kさんが言われた「遊び」とは?
人生や仕事における「遊び」とは?
・・・次回も引き続き、このテーマについて、つづってみたいと思います。