昨日に引き続き「痛み」について。
僕の怪我を例に、具体的な話をさせてください。
3年前、僕が工房のグラインダで負った指先の傷口はそれなりに深かったため、知覚神経を損傷し、その後もずっと痛みと痺れが続きました。(今でも痺れが残っています)
僕は日頃から指先を使う仕事をしているので、とにかく作業をすることに対して毎回ストレスが溜まっていました。
そして、怪我をしてしまった自分を責めたり、痛みや痺れのある指のことが許せない状況が続いていたんですね。
そんなある日、アレクサンダーテクニーク(というボディワーク)の学校で、ある外国人の先生からレッスンを受けているときに、自分の指先も"自分の一部"なんだと明確に思えた(痛みのストレスから解放された)瞬間がありました。
その出来事は、それまでの
「指先の痛み=自分の敵、やっつけるべき対象物、許せないこと、ストレス」
から
「指先の痛み=自分の見方、自分自身、これからも付き合っていく同士、許せること」
へ
もっと簡潔に言うと、
「いつも痛みと痺れとストレスをもたらす憎っくき人差し!」
から
「僕の愛しいヒトサシユビちゃん♡」
へと、自分の脳(思考)の中で変貌を遂げたわけです。
それからというもの、不思議と指先の痛みや痺れは残るものの、それ以前ほど気にならなくなりました。
ということで、身体のどこかに慢性的な痛みがあって、いつも辛い思いをされているあなたへのアドバイスとは・・・
一人きりになって、自分自身の身体の痛むところをさすりながら、
「この痛みを引き起こしているのは"自分自身"で、この痛む箇所も含めて"自分自身"。いつも頑張ってくれて、本当にありがとう・・・」
そうやって、静かに、ゆっくりと(できれば何度も繰り返して)囁いてみてください。
「この痛みを引き起こしているのは"自分自身"で、この痛む箇所も含めて"自分自身"。いつも頑張ってくれて、本当にありがとう・・・」
このひと言で、ひょっとしたら(僕がそうだったように)あなたの中で何かが変わるかもしれませんから・・・。
もしこのアドバイスが、何らかの気づきとして、少しでもあなたの心の中に残ったとしたら嬉しいです。
・・・ということで、長々と最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
それでは、来週またお会いしましょう。