最近、星野道夫さんの『クマよ』という絵本を読みました。
「いつか おまえに 会いたかった」
・・・から続く冒頭の文章から、あっという間に、星野ワールドに引き込まれました。
★★★
いつか おまえに 会いたかった
遠い 子どもの日
おまえは ものがたりの中にいた
ところが あるとき
ふしぎな体験をした
町の中で ふと
おまえの存在を 感じたんだ
電車にゆられているとき
横断歩道を わたろうとする しゅんかん
おまえは
見知らぬ 山の中で
ぐいぐいと 草をかきわけながら
大きな倒木を
のりこえているかもしれないことに
気がついたんだ
気がついたんだ
おれたちに 同じ時間が 流れていることに
★★★
・・・この後、様々なシーンが続くわけですが、アラスカの大自然と、そこに生きるクマに対する星野さんの愛情がたっぷりと詰まった文と写真の数々に、静かに感動しましたね。
以前ブログでご紹介した「旅をする木」も名著でしたが、今回の「クマよ」もお気に入りの1冊になりました。
店内の絵本コーナーに置いておきますので、興味がおありの方はぜひ。
あぁ〜、やっぱりアラスカに行ってみたい(笑)。。。
追伸
先日、夜寝るときに小学3年の次男坊に読み聞かせたのですが・・・
僕が気がつかないうちに途中で寝入っていました(苦笑)。
まぁ、それだけ静かで深淵な星野さんの世界と僕の美声とのコラボレーションが、彼にとって心地よかったのだと思います。おそらく。。。