「臨機応変さ」を大切にしたい靴選び。
僕の仕事柄、足のためにはこういう靴を履くべきですよ!みたいな「~すべき論」を展開しまいがちなので、そういう「~すべき論」から一歩引いて、できるだけ柔軟で臨機応変な姿勢で靴をご提案するように心がけています。
今回は、靴選びにおける、そんな「臨機応変さ」を大切にしたいと思っている理由を、例え話を交えてご説明しますね。
【例え話その1 ~どんな状況で歩く?~】
例えば、「スーパーのお買い物で、ゆっくりと店内を歩くとき」と、「それなりの速度で、自然の中を歩くとき」では、靴に求められる機能や構造が違ってきます。
どんなシーン(状況)で、どのぐらいの速さで、その靴を履いて歩く予定か、ということで靴選びの基準も必然的に違ってきます。
【例え話その2 ~どれだけの距離(時間)を歩く?】
例えば、法事などでパンプスを履かなければならない時。
「車で出向いて、境内をほんの少し歩くだけのとき」と、「新幹線で出向いて、都内のお寺まで地下鉄を乗り継いでいくとき」とでは、歩く距離が全く変わりますよね。
歩く距離がほとんどなければ、ストラップや紐などのないスリッポンタイプの靴でも(足に合っていれば)あまり問題になることは少ないはずです。
反対に、それなりに歩く時は・・・やはりしっかりとした構造のパンプスを履かないと足のトラブルは避けられないでしょう。
ということで、どれだけの距離、どれだけの時間、その靴を履いて歩くのか、ということでも靴選びのポイントは違ってきます。
【例え話その3 ~立っているだけ?それとも、よく歩く?】
僕が仕事中によく履く履物は、踵のストラップなどがない、フィンコンフォートというブランドのサンダルです。
店内では、ほとんど立っているか、しゃがんでいるかのどちらかで、歩き続けることがほとんどないので、こういうサンダルでも足に問題なく快適に履いていられるわけですね。
もし、このサンダルで長時間の旅行などで履いたとしたら・・・すごく疲れるはずです(笑)。
例えば、立ち仕事の方が仕事で履く靴を選ぶポイントとしても、立っている時間が多い(職場のスペースが狭いなど)、歩き回る、よくしゃがんだりする、よく履き脱ぎする、などをしっかりと考慮すると、どのような靴が最適なのかが見えてくると思います。
・・・ということで、今回お伝えしたかったことは、「靴は毎日こういう靴を絶対に履くべきだ」っていう凝り固まった考えになるのではなく、その靴を履く時の状況や環境、足の症状の具合い、歩く速度や距離などに適した靴を履いて、歩くことを楽しみたいものですね、ということです。
こうやって靴選びをちょっと柔軟な姿勢で捉えてみると、いろいろなデザインや構造の靴を少しずつ揃えていくことも、そして、お出かけすること自体も、もっともっと楽しいものになると思いませんか?
ということで、ぜひこれからの靴選びを楽しんでくださいね。
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