【コラム】歩きやすい都市はGDPが高い!? 〜 ウォーカブルシティとは? 〜
今回はTarzan Webというサイトから、「歩きやすい街づくり」についての記事をご紹介します。
近年、ウォーキングは都市作りの側面からも世界的に注目されているそうです。
そのキーワードが「ウォーカブルシティ」。
この言葉を知った時、「コンセプトも、言葉の響きも、すごく良いっ!」と直感で思いました。
ウォーカブルシティとは、自動車を使わずに、歩いてスムーズに移動できる都市、つまり歩きやすい街づくりのことで、賑わいの創出、市民の健康度や住環境の向上、地方経済の活性化といったメリットがあり、歩きやすい都市はGDPが高いという研究結果もあるそうです。
そうした海外の動きも踏まえ、日本もウォーカブルシティを推進していて、「まちなか(都市の中心部)」を自動車中心から人中心へと転換し、居心地が良く、歩きたくなる都市再生整備の支援を行っています。
例えば、車線を減らして歩行者空間を広げたり、バリアフリー化や緑化を進めたりする取り組みを支援したりしているそうです。
<具体的な再生整備例(愛媛県松山市)> (出典:Tarzan web)
↑通りの片側1車線を減らし、歩道と自転車道に再配分した結果、歩行者通行量は整備前の約2倍に増えたそうです。
2021年12月31日の時点で、国とともにウォーカブルな街作りを進めるウォーカブル推進都市は、全国321都市にも上り、僕が住んでいる静岡県浜松市も推進都市に登録されています。
街の中心部に限らず、日本の街はヨーロッパの国などと比べても、まだまだ歩くことが楽しくなるような道が少ないですよね。
個人的には、足の健康のためにも、硬くて平らなアスファルトではなく、自然の土でできた歩道がもっと増えてほしいなと願っています。
とにかく、国民一人ひとりが健康で豊かな生活を送り、歩くことをより快適に楽しめるようになるために、今後の国や自治体のウォーカブルシティの取り組みに注目したいと思います。