【コラム】膝の軟骨は再生する!? 一生歩ける体に変わる「足振り子体操」とは?
今回は「100年足腰」という本の中で紹介されていた、「足振り子体操」という、膝の軟骨を再生させることを目的とした体操をご紹介します。
著者は一宮西病院整形外科部長の巽一郎(たつみ いちろう)先生。
本書は「一生自分の足で歩くこと」をゴールにした体の取り扱い説明書のような内容の本で、膝の痛みをなんとかしたい、死ぬまで自分の足で歩きたい。そんなあなたの味方となって、背中を押してくれるはずです。
◽️膝の軟骨は再生する!?
膝の痛みは、膝の軟骨がすり減ってしまい、骨同士の微小骨折が起こることが主な原因のひとつです。
軟骨の9割は水でできていて、寝ている間や、長時間のデスクワークなどで膝を動かさない時に乾燥状態になっています。
そして急に立ち上がったりするときに、乾いた状態の軟骨をすり減らしてしまう、ということです。
しかも、軟骨には血管や神経が通っていないため、気がつかないうちに軟骨はすり減ってしまっているわけですね。
※引用:「100年足腰」より
膝の関節は、関節包と呼ばれる袋状の組織に包まれていて、その中で骨と骨が連結しています。その袋の内側には滑膜細胞という細胞があり、軟骨の栄養となる関節液を出して膝関節を潤してくれています。
この後ご紹介する「足振り子体操」で足をブラブラ振ると、滑膜細胞が刺激を受け、ぬるぬるとした「関節液」を分泌します。これが、膝関節内の潤滑を促し、痛みの原因となる微小骨折を起こさないようにするわけです。(※足を振ることの膝関節への効果は、2008年山野慶樹教授が「別冊整形外科」に発表)
ということで、早速「足振り子体操」をやってみましょう。
◽️足振り子体操
①まずリラックスして、椅子に腰かけましょう
椅子の高さは、膝から下がブラブラと振れるような高さが理想的です。
※引用:「100年足腰」より
②片方の足を支えながら、膝から下をブラブラと振ってみましょう
ポイントは、太ももの力を使わないように、太ももを両手でしっかりと支えることと、足の力を抜いた状態で、ブラブラゆっくり振ることです。
※引用:「100年足腰」より
片足ずつ30回振ることを「1セット」として、1日に3セットを目標にチャレンジしてみてください。
この体操をするタイミングは、先ほどお伝えしたように、朝起きた後や、長時間同じ姿勢で座っていた後などがオススメです。
ということで、今回は「100年足腰」という本の中でお勧めされていた「足振り子体操」を紹介させていただきました。
本書は、この体操以外にも、100年長持ちする足腰の使い方、食事のとり方、生きるうえでの考え方など、とてもためになる内容が満載です。
ご興味がおありの方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
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