なぜ巻き爪になってしまうのか?〜原因と予防法〜
僕は仕事柄、これまでに巻き爪でお悩みの方を数多く見させていただいていますが、とにかく巻き爪は悪化させてしまうと、痛すぎて普通に歩けなくなるほどのたいへんな足のトラブルです。
今回は、そんな巻き爪でお悩みの方や、今後巻き爪を予防したい方のために、巻き爪の主な原因と予防法をご紹介します。
巻き爪とは?
巻き爪とは、爪の先端が指先の皮膚に巻き込んでしまう症状のことで、もし悪化すると爪の角が皮膚に刺さり、雑菌が繁殖してしまったり、炎症を起こしたりしてしまいます。ちなみに、炎症を起こしている状態を陥入爪(かんにゅうそう)といいます。
このコラムでは紛らわしいので、どちらも巻き爪として進めさせていただきます。
快適に歩くためには、巻き爪を悪化させてしまうことは何としてでも避けたいものですね。
そこで、大きく分けて3つある巻き爪の原因と予防法についてお話ししたいと思います。
3つの原因と予防法
原因その① 間違った靴の選び方をしている
足に合っていない靴やヒールが高くて爪先が細いパンプスなど、間違った靴選びが巻き爪の大きな原因のひとつです。
そのような靴を履いた生活を続けていると、 指先や爪の部分に不必要な負荷がかかり、巻き爪になったり、巻き爪を悪化させる原因になりえます。
<予防法>
自分の足に合った靴を選ぶことが巻き爪の予防になります。
踵から甲にかけてフィットしていて、指先にゆとりのある靴を選ぶようにしましょう。
小さすぎては爪を圧迫してしまうのでもちろん良くないですが、大きすぎる靴も靴の中で足が前に滑ってしまったり、足指をうまく使えていない可能性が高いため、巻き爪の原因になりえます。
毎回しっかりと紐(もしくはマジックベルト)で締めて履くという習慣もとても重要です。
また、長時間歩きつづけるときは、ヒールが5センチ以上あるようなパンプスを避けることも予防法の一つです。
パンプスの選び方としては、
・甲の押さえが効いていて
・指先の締めつけが少なく
・踵がフィットしていて抜けづらく
・ストラップで甲を留められるもの
といったようなポイントが挙げられます。
原因その② 爪にしっかりと圧力がかかっていない
僕はこれが巻き爪の最も大きな原因だと思っています。
これはどういうことかと言いますと、爪はもともと巻く性質があり、足の指を踏ん張ったり地面を蹴ったりすることで、地面から圧が爪にかかり、 平らになると考えられています。
運動不足の方はもちろんのこと、扁平足や外反母趾など足の骨格が崩れてしまっている方の場合、足指がねじれたり、浮きぎみになったりすることで、爪にしっかりと圧がかかりにくい状態になり、結果的に爪が巻いてしまう恐れがあります。
つまり、足のアーチの低下→爪にしっかりと圧がかからない→巻き爪の原因という順番ですね。
<予防法>
足指がしっかりと使える状態でたくさん歩く、ということですね。
すでに巻き爪でお悩みの方や巻き爪を予防したい方だけでなく、外反母趾や扁平足など足のトラブルを抱えている方は、先ほどお伝えしたように足に合った靴を履くことに加えて、足に合ったインソールがお勧めです。
足に合ったインソールを靴に装着することで、歩き方や足の使い方が改善され、しっかりと地面を蹴ることができるようになり、その結果、巻き爪など足のトラブルを予防する効果が期待できます。
足にいい環境でたくさん歩く生活習慣を心がけましょう。
原因③ 間違った爪の切り方をしている
間違った爪の切り方をして深爪してしまうと、爪が伸びるにつれて皮膚に食い込み、痛みがでるようになります。
その結果、足指に圧をかけられず、余計爪が巻いてしまう、という悪循環に陥っていまいます。
<予防法>
爪を正しく切る、定期的にケアする、という習慣をつけましょう。
爪は短く切りすぎないようにして、スクエアに切った後、両端の角を少し落とすようにしましょう。
もし、すでに巻き爪の痛みが強かったり、炎症を起こしている場合は、自己流の爪切りなどで悪化させてしまうこともありえます。
現在は手術だけでなく様々なワイヤー治療などが開発されていますので、早めに医療機関やフットケアサロンなどにご相談されることをお勧めします。
ということで、今回の話は以上です。
ぜひ足のトラブルを予防して、歩くことを楽しんでくださいね!
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